例えば、『ツァラトゥストラ…』の
超有名な冒頭の序奏(確かに少しうるさいかも)
の終わった後、不気味な雰囲気からやがて
広がっていく弦楽パートの甘美な旋律、
その歌わせ方、素晴らしいです。
よく、
「ベートーベンの『第九』は有名な『歓喜の歌』
しか知らない」とか、
「交響曲第5番(日本では『運命』と呼ばれる)は
冒頭の『ジャジャジャジャーン』しか知らない」とか、
「バッハのオルガン曲といえば『チャララ〜』
(トッカータとフーガニ短調)しか知らない」とか、
「ヘンデルのメサイアといっても『ハレルヤ・コーラス』
しか聴いたことがない」とか…
こういうことはよくあると思います。
偉そうなことを言っている私も、実は数年前まで
『ツァラトゥストラ…』は冒頭部分しか聴いた事が
ありませんでした。「自分は知らないのだ」という
ことを「知る」ということ、改めて肝に銘じたいと
思います。
このCDですが、『ツァラトゥストラ…』もいいのですが、
個人的には『ドン・ファン』がよくまとまっていて、
いい演奏だと感じました。さらに個人的なことを言うと
私はカラヤンという指揮者がもう一つ好きになれません。
しかし、演奏はいい、迷った末☆4つの評価としました。
同じ録音は
こちら
と
こちら
と
こちら
カラヤン&ベルリンフィルの旧盤が
こちら
と
こちら
と
こちら
です。